★2000年、観た映画です。★

|ターザンアンナと王様スリーピー・ホロウ007/ワールド・イズ・ノット・イナフトイ・ストーリー2
シュリグリーン・マイルスペース・トラベラーズアメリカン・ビューティーボーン・コレクター
はつ恋ロミオ・マスト・ダイアナザヘヴンピンチランナーM:I-2
チューブ・テイルズホワイトアウト最終絶叫計画
世にも奇妙な物語 映画の特別編スペースカウボーイダンサー・イン・ザ・ダーク


12月24日(日) ダンサー・イン・ザ・ダーク DANCER IN THE DARK
2000デンマーク/松竹=アスミック・エース
監督、原作、脚本:ラース・フォン・トリアー
音楽、出演:ビョーク
出演:カトリーヌ・ドヌーブ デビッド・モース
公式ホームページ:http://www.dancerinthedark.net/


あらすじ
 '60年代、米国の田舎町で暮らすチェコ移民のセルマは、少しずつ視力を失う病に冒されていた大好きなミュージカルの空想で気をまぎらわせ、息子の手術代を貯めようとする彼女に、予想もしない悪夢が降りかかる。

2000年一番の映画
 とても重たい映画だったけど、間違いなく、2000年僕が見た中では一番の映画であったと思う。元々この映画を見ようと思ったのは、僕は基本的にミュージカル映画が好きで、それで、特に今回は、ビョークが音楽を担当すると言うことで(ビョークの事を詳しく知っていたわけではないが、、)、サントラも映画を見る前に買っていた。音楽を聴くだけは楽しそうな映画の雰囲気を受けたが(映画館で見るまでこの映画の予備知識はほとんど無かった。)、その楽しそうな音楽は、セルマ(ビョーク)が視力を失ったいく恐怖と、愛する息子に対する不安などから、気を紛らわすためのものだったとは。。

 いやはや、それにしても、この映画は泣けるね。自らを犠牲にして息子への愛をあそこまで貫き通せるとは。。。目が見えなくても、一生懸命はたらいて、息子に遺伝してしまった目の病気を治してあげようと、手術代を貯めていく母。取られてお金を死に物狂いで取り返そうとする母。ホントに感動した。映画を見てない人もいると思うので、あまり巧く言えないけど、そこまで辛くさせるなよって、思ってしまった。。撮影の仕方がドキュメンタリーチックで、現実の話のように、入り込んでしまったから、特に辛かった。お隣のおっちゃんはひどいよ、ホント。

 ここでまた、音楽の話に戻るが、サントラで言う「I've Seen It All」って曲が僕的には一番好きだ。自然の音を音楽に取り入れているって感じで、ビョークの音楽の世界にただただ聞き入るばかり。ホント良いのよ、必見の価値ありです。

 


11月11日(土) スペース・カウボーイ SPACE COWBOYS
sc1.jpg2000 ワーナーブラザーズ配給
監督、製作、出演:クリント・イーストウッド
出演:トミー・リー・ジョーンズ ドナルド・サザーランド ジェームズ・ガーナー
公式ホームページ:http://www.spacecowboys.net/



あらすじ
40年前に宇宙飛行士を目指しながらも、その夢を諦めざるを得なかったフランク。ソ連の旧式通信衛星の修理というチャンスに恵まれた彼は昔の仲間たちを集め、再び宇宙へと飛ぶ決意をする。

宇宙好きにはたまらない作品。
 いやぁ、これホント、カッコいい、おじいちゃんたちのお話。70歳になる男たちが老体にムチ打って宇宙への夢に挑む姿を、ドラマティックに描いていて、ほんと、カッコいい映画だった。クリント・イーストウッドは、もちろんのこと。トミー・リー・ジョーンズが本当に渋くて、かっこよかった。

 ただ、話の内容的には、前半分を作りこんでた割には、後半がかなり無理やりと言うか、薄いと言うか、もう少し描いてくれても良かったんじゃないかと思った。月へ行く覚悟を決めたタンクの心理描写をもっとするとか(結論が簡単に出すぎ。。)、勝手な行動に走った、若いやつ(えっと、名前は、、、あ、イーサンだ。)は、何であんな行動(はっきし言って、若い衆2人は足引っ張りすぎやで、、、あんたら、70歳以上の老人ががんばっているのに、いったい何しに宇宙へ??)を取ったのかとか、他にもいくつかあるけど、そこら辺、もうちょい描いて欲しかったなって言うのが本音かな。

 映像的には、宇宙船の内部や、NASAでの訓練シーン、ロシアの衛星、宇宙空間での作業などなど、かなり緻密に、かなりリアルに映像化していたので、宇宙好きには、たまらない映像感だった。なかでも、スペースシャトルでロシアの衛星とランデヴーシーンなんかは、まさに、手に汗握るって感じで、本当にその世界観の中に入っていく感じだった。ただ、打ち上げシーンは、やっぱり、「アポロ13」(この映画の打ち上げシーンは、はじめてみた時、何でそんな角度から撮れるんだってかんじで、本当に感動した」。特に、上昇してくるサターン5型ロケットを真上から撮っているシーンがあるんだけど、これには、もう鳥肌が立った。音楽も良かったもんなぁ。。このアポロ13の打ち上げシーンは、今なお、僕の好きな映画のワンシーンの一つである。)にはかなわなかったな。

 最後に一つ、最後に流れていた音楽「フライ・ミー・ザ・ムーン」が、なんか良かった。この音楽にかなり感動させられてしまった。。。
やるぅ〜。


11月4日(土) 世にも奇妙な物語 映画の特別編
yk1.jpg2000 東宝
監督、脚本:落合正幸 星護
監督:鈴木雅之 小椋久雄
出演:矢田亜希子 武田真治 中井貴一 稲森いずみ 柏原崇 奥菜恵
公式ホームページ:http://www.kimyo.net/


あらすじ
ジャンボ機墜落事故を生き残り、雪山で救助を待つ人々を襲う恐怖(写真「雪山」)。チェスの元チャンピオンが、駒が本当に殺し合う盤にした勝負に挑む(「チェス」)。討ち入り実行を迷う大石内蔵助が、携帯電話を手に入れ(「携帯忠臣蔵」)。結婚後の悲惨な未来を見てしまった男女(「結婚シュミレーター」)。

「雪山」怖すぎ。。。
 最近、諸事情により映画とかぜんぜん見に行けず、ひっさしぶりに観に行って来ました。

 この映画は4つの物語のオムニバスなんですけど。それにしても、一番初めの「雪山」という話は本当に怖かった。。。映画見ている最中に気分悪くなって、トイレに走った映画はこれがはじめて。(べつに吐きはしなかったけど。。)観た後も胸焼けがしていた。さっきから、怖いしか言ってないけど、とにかくホント怖いんすよ。マジで。心臓に自信がない人は見ないことをお勧めします。ホラー好きには、満足のいく作品じゃないですかねぇ。でも、正直、4つの話の中で、僕が「これこそ映画だ!!」と思った作品は、この「雪山」だけでした。たしかに、他の作品も、映画ならではの大きなセット、豪華なキャスト陣、といった感じだったんですけど、がんばれば、ドラマでも作れなくもない感じです。ただ、「雪山」はドラマじゃ出来ねぇと思いましたね。あぁ、そういえば、この映画、「ブレア〜、」のパクリっぽいシーンがあった。まぁ、ニット帽は仕方ないと思うんですけど、最後、生き残った女の子が、自分をアップでビデオカメラを撮る。。。あれ、、、?どっかで、みたこと。。でも、正直、「ブレア〜、」よりは怖かったけど。。。やっぱり、日本人が作ったから、日本人の怖さのつぼを知っているのかな。あと、主人公の女の子を演じていた、「矢田亜希子」って娘が、なかなか可愛かった。。。すらっとした顔、結構好みのタイプ。うふっ。たしか、「クロスファイア」って映画に出ていた娘やんなぁ。。今後、目が離せませんなぁ。

 あと、「携帯忠臣蔵」、個人的には結構好きかな。おもしろかった。。「チェス」は、なんかセットがすごかった。あと、武田真治、やっぱりかっこよかった。「結婚シュミレーター」は、密かに感動して、ちょっぴり、涙も出したり出さなかったり。この映画が一番最後だったから、まだ気分よく映画館を出れた。「雪山」が一番最後じゃなくて良かった。


9月12日(火) 最終絶叫計画 SCARY MOVIE
sm1.jpg2000 日本ヘラルド映画配給
監督:キーネン・アイボリー・ウェイアンズ
脚本:ショーン・ウェイアンズ マーロン・ウェイアンズ
出演:シェリ・オテリ シャノン・エリザベス アンナ・ファリス ジョン・エイブラハムズ ショーン・ウェイアンズ マーロン・ウェイアンズ
公式ホームページ:http://www.nifty.com/zekkyo


あらすじ
 パロディ満載のホラー・コメディ。ハロウィンの夜、女子高生ドリューがマスクをかぶった怪人に殺された。また1年前、車で人をはねて捨てた過去があるシンディのもとに、当然のように殺人鬼が出現。容疑者として彼女の恋人ボビーが逮捕されることに!

いやいや、ただただ苦笑。。。
 CMが面白そうということで観に行ったこの映画。部分部分では、面白かったが、観終わった後の感想は、「なんともいえない。。。」と、一緒に観に行った友達と苦笑になっていました。内容は、基本的なところでは『スクリーム』をパクっていたが、部分部分で、『マトリックス』や、『ブレア・ヴィッチ・プロジェクト』、『シックスセンス』をパクったりして、そこらへんは結構面白かった(←CMで流れてたのはここらへん。)。特に、森の中を走って、『ブレア・ヴィッチ・プロジェクト』のパロディーなどは、上手くそのシーンに持っていき、なかなか面白かった。しかし、ここらへんは、CMなどで知ってるシーンだったので、度肝を抜かれたというような感じはしなかった。

 その他のパロディーシーンは、ほとんどって言っていいほど、下ネタ。ここらへんは、アメリカ人と日本人(それとも、僕だけなのかな。)の感性の違いか、笑うに笑えなかった。。微妙に笑っているというか、苦笑にはなってるんやけど。。。

 それと、簡単に登場人物を殺しすぎ。あるいみ、本物より怖いかも。。


8月19日(土) ホワイトアウト WHITEOUT
wo1.jpg2000 東宝配給
監督:若松節朗
脚本:真保裕一
出演:織田裕二 松嶋菜々子 佐藤浩市 石黒賢 吹越満 古尾谷雅人 平田満
公式ホームページ:http://www.whiteout-movie.com


あらすじ
 平凡な男とテロリストとの壮絶な死闘を描く本格アクション。日本最大のダムを占拠した武装テロリストが政府に50億円を要求。運良く難を逃れたダム従業員・富樫だったが、人質となった亡き親友の婚約者・千晶と仲間たちを救うべく、たったひとりで反撃を開始する。

よくあるアメリカチックな、日本の娯楽映画。
 こういう言い方は良くないかもしれないが、スティーブン・セガールあたりがやってそうなアクション映画だった。命知らずの主人公(←もっと、自分を大切にせいって思うねんけど。。無茶しすぎ。)がたった一人でテロリストに向かっていき、でもって、なぜか相手のボスはこの主人公をかなり評価して恐れる(←手下は「あんなやつに何が出来る!!」って感じなんだけど。。)。でもって、主人公はかなり熱いやつで、青春大好き。と、まぁ、そんな感じなんだけど、そのアメリカチックなスケールは今までの日本映画にはなかった迫力で、正直、結構面白かった。織田裕二は、ホント、熱いやつを演じさせると上手いなぁ。。ハマリ役。

 しかしながら、テロリストとかって、日本人が演じると、なんで今ひとつ迫力に欠けるんだろ??やっぱり、平和な日本の環境のせいなのかな??佐藤浩市、今作もいい演技してたとは思うけど、なんて言うのかなぁ、、、なんかのパクリというか(音楽を聴きながら仕事したりするシーンは、『レオン』のときのゲーリー・オールドマンだ。)、なんと言うか。っていうか、日本人が外国的なテロリストを演じるからダメなんだよねぇ、銃をぶっ放したりするのは日本人向けじゃないのかも。日本のテロリストはもっと頭脳戦で挑むべきじゃないのかなぁ。それと(これ、ネタバレになってしまうかもしれないが、、。)、結局、仲間の釈放が目的でなかったんなら、彼らテロリストの目的はなんだったんだ??お金だけ??それだけのためにダム壊すの??

 あ、最後に一つ、松島奈々子はイイっ!!


8月14日(月) チューブ・テイルズ TUBE TALES
tube.jpg1999 アミューズ配給(イギリス映画)
監督:ユアン・マクレガー/ジュード・ロウ 他
出演:ジェーソン・フレミング デニス・バン・オーテン スティーブン・ダ・コスタ レイ・ウィンストン レイチェル・ワイズ
公式ホームページ:http://www.tubetales.com



あらすじ
 ロンドンの地下鉄には事件がいっぱい。紳士が露出度の高い女性客に欲情し、美人の乗客が思いも寄らぬ醜態をさらし、オクテのミュージシャンは、いつも同じ時間の電車に乗り合わせる女性に恋心を募らせる。などなど、バラエティに富んだ9話。

一般公募で集められた、9つのお話
 ということで、公開前から、とても気になってたこの映画。そんな売り文句もさることながら、やっぱ、僕の好きな俳優「ユアン・マクレガー」が監督をしている話があるとなったら、観に行くしかないでしょ。その他の話も、「う〜ん、わかるなぁ〜」とうならせる話や、とても感動できる話があって、しかも、一つ一つの話しが短いから、スピーディーにいくつも話を楽しむことが出来た。地下鉄という、何か起こりそうな場所での9つの話。

 ユアンが監督をしているのは、この中の「ボーン」と言う話で、「あるミュージシャンが、落し物コーナーの定期券の女性に恋をしてしまって、電車を乗り継ぐたびに彼女がそこに座っているような感覚になってしまう。そして、ある日、本当に彼女と同じ電車に乗り合わせた彼は、感動のあまり、楽器を取り出して、彼女のために演奏してあげる。」と、まぁ、ほとんど内容をしゃべっちゃった。って感じなんですけど、これがまた、よかった。通勤の電車のなかで、いろんな想像(変な意味じゃないっすよ。)をしたりとか、いろんなことを考えたりとか、皆さんもそんな経験あるんじゃないっすか?

 9つの話の中で、一番感動したのは、「手の中の小鳥」って話じゃないかな。「老人が電車の中で怪我をしても、みんなに無視されてる小鳥を、拾って手で温めあげて、体がしんどいにもかかわらず、階段を駆け上がって大空に小鳥を放してあげる。」というお話。なんか、観た後とても良い気分になってしまいました。体が弱いからこそ、弱いものの気持ちを解ってあげられるんでしょうね。しかし、あのおばちゃん、何で頭に鳥が止まってたのかな(笑)??

 面白かった、って言うか、度肝抜かれた話は「マウス」ってやつかな。まさか、そう来るとは思わなかった。きれいな感じで始まったのに、、、。とにかく、これは観てもらわないと。。ココに書くことは出来ませんよ。きたなくて(笑)。でも、かなり笑ってしまった。

 それと、「ホーニー」って言う話で、セクシーな女性に欲情してしまった、おじさんが、自分を落ち着かせるために、必死にエリザベス女王を想像していたのには、かなりウケた。あのおじさん、、、男なら解る気もする。。。ちなみに、劇場で笑ってたのは男だけだったような。女の子には、あの気持ちは解るまい。っていうか、笑えんやろ(笑)。

 あと、「パパは嘘つき」の子供役の演技が良かった。それと、「スティール・アウェイ」の主人公を演じてた、ハンス・マシソンって言う俳優さん。僕、途中まで、ユアン・マクレガーだと思っていたほど、似てませんか??僕だけかなぁ。。。

 っと、まぁ、内容をしゃべっちゃった話もあるけど、地下鉄や、その他電車で通勤や、通学をしたことのある人なら共感できる部分があるんではないでしょうか。あの狭い空間で、なんとなく起こりそうな事を映画にした。というような映画です。




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