5月3日(水) ボーン・コレクター THE BONE COLLECTOR
1999 ソニー
監督:フィリップ・ノイス
原作:ジェフリー・ディーバー
出演:デンゼル・ワシントン アンジェリーナ・ジョリー クイーン・ラティファ マイケル・ルーカー
公式ホームページ:http://www.thebonecollector.com

あらすじ
 NYで猟奇殺人が起こり、科学捜査のプロ、ライムが事件解明に挑むことに。助手として指名された婦人警官アメリアは、体が不自由なライムの代わりに現場へ走り、同一犯による凶行を食い止めようと奮闘する。
最後がもっとよければなぁ〜。。。。。
 結末を除けば、かなり面白い作品だった。残酷な凶悪犯(こいつ本当に残酷。女の人が蒸気で焼き殺されるシーンは、あまりにもリアルで見るに耐えなかった。)の犯行現場を推理によって探し出したり。アメリアがだんだん成長していったり。話が進むにつれて、だんだん面白くなってきて、「おぉ、どんな結末になんねやろ?」「犯人は誰やろ?」って、頭ん中でいろいろ考えていたのに、この結末にはおもわず「まじっすか!!」「何でおまえやねん!!」って、叫びそうになってしまった。話の展開とか、テンポとか、かなり良かったのに、、、。最後だけは、どうも納得できないです。


5月1日(月) アメリカン・ビューティー AMERICAN BEAUTY
1999 UIP
監督:サム・メンデス
脚本:アラン・ボール
出演:ケビン・スペイシー アネット・ベニング ソーラ・バーチ ウェス・ベントレー ミーナ・スバーリ クリス・クーパー
公式ホームページ:?

あらすじ
 世間体ばかり気にする妻と娘にバカにされている中年男レスター(ケビン・スペイシー)。ある日、娘の親友の女のコにひと目ぼれした彼は、突然筋トレを始めたり、麻薬を入手したりと暴走しはじめ、家庭内は異常な状況に陥っていく。
とにかく、すごい作品!!
 なんか、すごい作品に出会ったような気がする。今年のオスカーを総なめしただけのことはある。話の展開といい。内容の濃さといい。ここまで人間を描ききれるなんてすごい。日本人でもアメリカ人でもやっぱり一緒なんだなぁ。上映中は完全にこの作品にのめりこんでた。

 娘の友達、それもイケイケねーチャンに恋しちゃう父親。実業家と不倫しちゃう妻。豊胸手術を受けたいという娘に。常にビデオカメラを持って彼なりのビューティーを撮りつづけるリッキー。誰が主人公ってわけじゃなくて、一歩引いた感じでこの世界を観る事ができるので、もぉ、おもしろいのって、なんのって。それに内容が深くって、いろんな意味で怖い。これホント、観てみないと解んない。言葉でなんと説明したらいいか解んない。さっきから「良い。」とかしか言ってないけど、この映画は観るしかないね。

 それにしても、リッキーの美的感覚にはびっくりした。ふわふわ浮いてる袋を撮影して「ビューティー」って言ってんねんもん。ちょっと尊敬しちゃった。僕もなんかハンディーカム持ち歩こうかな。僕もあんなん撮りたいなぁ。リッキーはすごいよ。眉毛濃いし。。。。。


4月9日(日) スペース・トラベラーズ
2000(日本) 東映
監督:本広克行
出演:金城武 深津絵里 安藤政信 池内博之
公式ホームページ:http://www.space-travelers.com/

あらすじ
 閉店まぎわの銀行を襲撃した3人の強盗。5分以内に金を奪って逃げるはずだった彼らに、次から次へと立ちはだかるトラブル。銀行の外を無数のパトカーに囲まれ窮地に立った強盗たちは、中にいた人質を巻き込んで、信じられない計画を実行する。
たまには、こんなんも良いんじゃない。
 たまには、こんなんも良いんじゃない。友達に誘われていったんだけど、これがどうして、なかなか面白かった。映画のいたるところに笑いがあって、それがまた、芸が細かい。映画のノリも良かった。なんか、その場のノリで物事を決めちゃって、人質も人質で、「なんかいいかも」って一緒に犯人やったり。僕、結構こんなん好きかも。

 金城武、、、。彼はシリアスなドラマをやるよりも、コメディーをやるほうが似合ってると思うのは僕だけだろうか。それと深津絵里、やっぱり、かわいいなぁ。それにしても、この人いったい何歳だぁ。昔から顔変わんない様にも思うんですけど。

 日本人の笑いには、やっぱり日本人が作ったものが良いんじゃいかなぁ。


4月5日(水) グリーン・マイル THE GREEN MILE
1999 ギャガ・ヒューマックス
監督:フランク・ダラボン
出演:トム・ハンクス デヴィット・モール ボニー・ハント マイケル・クラーク・ダンカン
公式ホームページ:http://www.greenmile.net/menu_f.html

あらすじ
 1935年。ポール(トム・ハンクス)が看守を務める刑務所に巨漢の殺人犯コーフィ(マイケル・クラーク・ダンカン)が収監。ところが不思議な力で病気を癒す物静かな殺人犯を見たポールは、彼が重罪人に思えなくなる。やがてコーフィは、さらに奇跡を起こすことに。
感想
 スティーブン・キング原作は読んだことないので、良くは解らないが、こんな小説的(ファンタジー)なストーリーをうまく映像にしたと思う。泣けるシーンもたくさんあった(特に、最後の処刑されるコーフィの手をポールが握るあたりで、もう、涙ぼろぼろ。)が、正直、期待しすぎたというのもあるかもしれないが、ストーリー自体(脚本?)に、いまいち満足はできなかった(何がどうってワケじゃなく、感覚的に)のは、僕だけだろうか?終わり方も、いまいち解らなかった。これって、僕に理解力がないってことかぁ?

 そんなこんなではあるが、今回出演していた俳優たちは、それぞれほんとに良かった。はっきし言って、泣かされてしまったのも、この俳優たちの演技が良かったからだと思う。特に、主演のトム・ハンクスの演技がいいのは言うまでもないが、そのまわりをその周りを取り囲んでた脇役たちがホントよかった。ドラクロア(マイケル・ジェター)にせよ、ビターバック(グラハム・グリーン)にせよ、死刑囚を演じた彼らは、迫りくる死に対する恐怖からの極限状態を上手く演じていたし、それでも、残った人生を懸命に生きてるって感じがよかった。(あれれ、自分で何をいってるのか解らないぞ。なんか、文章が上手くまとまらないっす。ま、とにかく、彼らの演技が良かったってことだよ。)

 それと、『プライベート・ライアン』の狙撃手役で一躍有名になった、バリー・ペッパーは今回もいい味を出していた。とにかく、こいつは、かっこいい。『プライベート・ライアン』のときも、あの中で一人光っていたもんねぇ。今回もまじめな好青年役。また、あらたなファンを獲得したんじゃないかなぁ。

 怖さと、やさしさ、ファンタジー、が上手く混ざり合った『グリーン・マイル』。いい映画であることは確かです。


3月28日(火) シュリ SHURI
1999(韓国) シネカノン アミューズ
監督:カン・ジェギュ
出演:ハン・ソッキュ キム・ユンジン ソン・ガンホ
公式ホームページ:http://www.shuri-movie.com

あらすじ
 多発する暗殺事件に北朝鮮の女性工作員イ・バンヒの影を感じる韓国情報部のジュンウォン(ハン・ソッキュ)。やがて北朝鮮のテロ集団による脅威の爆弾事件が発生。それがジュン・ウォンの私生活をも揺るがす大事件へ、、、
感想
 平和な日本じゃ絶対作れないだろうなと思った。冷戦によって国を二つに分断された民族的悲劇の歴史を持つ国だからこそ作れた映画だと思う。だから僕はこの映画をただのストーリーとしてじゃなく、現実にある目の前の現実なんだって感じで見ていた。それにアクションもアメリカの映画に負けず、劣らず、のすごさだった。これも今もなお戦争の緊張感があるこの国だからこそ出せたんじゃないかなと思う。

 南北分断による悲劇のラヴストーリーにも泣かされた。映画を観てない人もいると思うのであまり話すことは出来ないが、最後の恋人同士で銃を向け合うシーンには、なんとも胸を打たれる思いがした。まさに韓国の現代版ロミオとジュリエット(←これはちょっと違うか。)、とにかく、南北の問題をベースにこのラヴストーリーとアクションが上手く織り交ざって僕的には最高の映画になっていたと思う。

 おまけ:主演なのにハン・ソッキュは三枚目だと思った。敵役の人のほうがシブかったのでは。それとも韓国ではこの顔が男前なのかな。とにかくこの三枚目具合が妙にこの映画にリアリティーを持たせてくれたのかなぁ(笑)。



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